【Kindle年末お勧め本】「ネットと愛国」「夕凪の街 桜の国」「経済学は人びとを幸福にできるか」「ハンナアレント」等ビジネスや社会科学中心にお勧めをまとめました

    Kindleの年末年始のお勧め本を以下まとめました。割引率の高いものもあるのでお早めに。



    文字の本はKindleで読むのが楽なので気に入っています。実機を色々試しましたが、個人的にはPaperwhiteが手頃で機能が一番優れているなと思いました。漫画はタブレットの方で読んでいます。AndroidとアマゾンFireも試しましたが、動作がスムーズなので一番のお勧めはiPadです。Kindleがない方でも無料アプリで読むことが可能です。

    <社会科学>



    著者はルポライターの方なので現場をそのまま切り取った衝撃的な事実が並びます。学者や意識高い系ライターの本の様な奇麗事は並びません。「普通」の人の常識が通用しない人、障害者を食い物にする風俗産業とそこで遊ぶ客、福祉制度を理解できない受給者など、福祉関係者や市役所の人であれば毎日の出来事ですが、業界外の人間には驚くべき事実です。なぜ福祉が必要なのかということを考えたい方に。



    石井さんのルポは雑誌「旅行人」時代から読んでいますが、丁寧で真摯な取材で、普通のサラリーマンがなかなか覗くことができない世界に招待してくれます。在日外国人の意外な生態が分かる本書。切なくもありトリビア満載で楽しめる一冊です。外国人も我々とそれほど変わらない人々であります。



    こちらは冬休みの宿題としてどうぞ。業界関係者なら良く知っている事柄ですが、ユーザーの場合は案外知らないネットの裏側が丁寧に解説されています。



    例の団体の人々の「実態」がわかる素晴らしいルポです。取材対象を単に批判するのではなく、その中に入り込み、在特会が産まれる理由、会員達の不安、日本社会のゆがみといったものまで踏み込んでいます。



    イタリアは都市国家であり、国としての形をなしていないということが良くいわれますが、イタリアの中でもシチリアというのは特に独立性の強い地域です。シチリアが翻弄されて来た歴史がマフィアを産んだのだということがよくわかります。



    資本主義というのは人間が作り出したものであり、社会を構成する「我々」の総体的意思の結果が資本主義なのだ、ということを実感する一冊です。



    日本の問題点が分かりやすく明記されています。提言まで踏み込んでいるのが良いです。



    中東入門には最適な一冊です。素人でも分かりやすく書かれています。



    古代ギリシャから現代までの政治哲学を網羅した良書です。大学で政治哲学を受講しなかった方にお勧め。



    政治を考える上で宗教の問題は避けられません。教科書の上では暗記するだけで終わってしまった歴史的事件の宗教的背景を知ると、あっと驚くことだらけです。



    日本が直面する最大の問題は人口問題です。高齢者が増えると一体何が起こるのか、政策として何が必要なのかを、理論と実践の双方から分析した良書です。



    そもそも「ナショナリズム」とは何か?国とは土地のことか、共有する文化か、国境か、言語のことか?日本にいると気がつきにくいナショナリズムの複雑さに気がつかせてくれる一冊です。



    ネットが発達していなかった頃に、メディアがどのように虚像を作り上げて行ったのか、ということがわかる一冊です。ソーシャルメディアの普及がメディアに取ってどれだけ破壊的だったかということを実感します。



    お隣の国韓国の教育事情や普通の人の生活ぶりを知らない方は案外多いのではないでしょうか?ワタクシはアメリカに留学時代の韓国人の友達や、日本に留学していた韓国人同級生を通して、韓国の苛烈な受験戦争や働き方の厳しさを知りました。国の規模が大きくないので海外市場を相手にせざる得ないこと、北朝鮮という脅威にさらされている韓国の人々は、日本人の数倍の危機感を持って暮らしています。



    残念ながら日本ではテレビや新聞の有識者でさえ「欧米」とアメリカとカナダ、欧州諸国を一緒にしてしまいますが、健康保険政策一つとってもアメリカとカナダでは大違いですし、欧州各国の違いはそれ以上です。日本で流される海外事情というのはアメリカ中心ですが、欧州というのはこんなに違うのだ、ということが分かる一冊です。



    大変マトモな内容の本です。最近路上で騒いでいる自称愛国者の方々は、「伝統的右翼」から見ると全然愛国ではないということがわかります。天皇制などに関するトリビアも楽しめます。



    アメリカと一緒にされてしまって単独では語られることが少ないカナダですが、実はアメリカとは随分違う国です。資源が豊富な上、金融市場も健全です。イングランド中央銀行の総裁は実績を買われたカナダ人であります。イギリス人の移民満足度第一位はカナダです。



    オタクというものをポストモダンの文脈で考えた面白い本です。東先生の本ではこれが一番好きです。



    日本社会を理解したい方は必須の一冊です。アメリカの大学院の文化人類学や政治学の授業でも使われていました。



    全体主義とは何かを体系的に理解したい方に。今だからこそ読みたい一冊です。



    アメリカの対中戦略と安全保障戦略の外観が分かります。

    <サブカル/人文/漫画>



    ここ10年ほどの間に読んだ漫画の中で一番衝撃を受けた作品です。絵は穏やかで柔らかいのですが、戦争の悲惨さをこんなに激しく訴えてくる作品はありません。戦争というのは「普通の人」が巻き込まれて行き、「普通の生活の延長」である、ということに気がつきます。日本でもどこか遠い所の話ではなかったわけです。「日の鳥」は風景画が素晴らしく、やはり柔らかい絵柄ですが、あの震災の悲惨さが伝わってくる素晴らしい作品です。



    大変正直で楽しいくみうら先生らしいエッセーです。通勤のお供にどうぞといいたい所でありますが、電車の中で読むと爆笑するので気をつけましょう。



    米原万里さんの本はどれを読んでも面白いですが、上記は通訳業界のあっと驚く裏側や、言語に関する様々なトリビア満載で楽しめます。ロシアの面白さが書いてあるのも素敵です。(あなたも今日から魅惑のロシア世界へ。。。)



    年を取ってから読むとまた違う味わいのある一冊です。サン=テグジュペリが飛行機乗りとして経験した孤独、北アフリカや南米の風景が脳裏浮かびます。戦争に突入して行った当時の時代背景というのを理解すると、本書に出てくる死や美に対するメッセージを深く理解できるのです。年末セールの対象ではないですが、「夜間飛行」「戦闘か平和か」「人間の土地」も合わせて読むことをお勧めします。



    毎日息苦しいな、人間関係が面倒くさいな、なんでこんなしきたりに従わなくちゃいけないのかと考えている方は読むべき一冊です。あなたを苦しめていたのは「空気」です。日本には残念ながらそういう「空気」があるわけです。


    <ビジネス>



    橘さんの本は語り口が柔らかく読みやすいのが良いですね。投資をやっていない人も読むべき一冊です。ニュースで耳にする金融市場の話や、そもそも株式投資とは何なのかが、素人でも良くわかる様に書かれています。



    サブプライムローンの裏側が描かれています。巨悪が操っていたというよりも、誰もがちょっと儲けたい、おこぼれをもらいたいと思っていたのが連鎖して大爆発してしまった、というのが真相の様です。金融業界が巨大化している現在を理解するのに書かせない一冊です。



    投資をやっていない人にも読み物として面白い本です。トレードのテクニック云々が書いてあるわけではなく、実務家へのインタビューで構成されており、市場という物に対する「考え方」や「原理」を知ることが可能です。市場というのはすなわち人間が作っている物ですので、人間とは何かを考えるのにも参考になるかもしれません。金融の内側の実録物としても面白いです。



    これも投資の本でありますが、投資をやっていない人でも楽しめるでしょう。表現が少々難解ですが、経済心理学とは何か、お金を動かすのは人間の心である、人間はロジカルではない、というのが良くわかります。そういうのを理解すると、薄っぺらな自己啓発本が語ることや、ロジカルシンキングの欺瞞がわかるわけです。



    以前もご紹介したアンダーソンの名著です。コンテンツが無料になって行く世界の中で、どのように富を産み出すか。その回答が書いてあります。商品サンプルを配ることで富を産み出した企業の歴史や、20世紀初頭のアメリカのビジネスの工夫なども知ることが可能です。産業史として面白い。メーカーズの方は16%引きですが、こちらも合わせて読むことをお勧めします。



    東京大学名誉教授の宇沢弘文先生の著作を読まれたことがない方に最適の入門書です。他の本との重複もあり、すでに先生の本を読まれている方には物足りないかもしれませんが、平坦な言葉で書かれているため入門者に最適です。新自由主義的な考え方に触れて来た方には驚くべき内容かも知れません。経済学の本というよりも哲学書であり思想書です。学問とは一部の人間ではなく大多数の人間、すなわち庶民を幸せにする物でなければならない、という強い思想が下地になっています。新自由主義的な合理性や銭が支配する世界をスバスバ切って行くのが面白いです。



    資本主義の権化の様なイギリスにおりますと、本書の内容が心に響きます。低成長の世界の次ぎにくるのは何なのでしょうか。



    30年前に出版された本なのですが、経営戦略の基本というのは大きくは変わっていないので、古さを感じさせない本です。マッキンゼーの本ではありますが、金、金という話をしているわけではありません。物事はこの様に整理して考えれば良い、というヒントを得られます。事業戦略などに関わっていない方も読んでみると良いでしょう。



    山崎先生の他の本よりは若干難しめですが、資産運用の基本の基本がまとまっています。これまで金融機関の「使い方」や、自分の資産のポートフォリオの組み方に関して考えたことがない方はご一読を。特に年金や引退のことを全然考えていない様な若い方は今すぐにでも読むことをお勧めします。

    <技術>



    人工知能が発達すると人類は滅びると恐ろしいことをホーキング博士がおっしゃりましたが、そもそも、その人工知能とはなんぞや、を素人にも分かる様に解説してくれているのが本書です。言葉は知っていても、なんだか分からないという方多いのではないでしょうか。実はこんなになっていたのか、という驚きを得られます。



    お子さんがいる方はお正月休みにRaspberry Piで遊んでみてはいかがでしょう?タブレットやスマホ全盛でありますが、電算機の内側を知っておくのは重要です。Raspberry Piはイギリス生まれでありますが、格安なので様々な学校の電算機の授業で使われています。ユーザーグループの活動も活発です。安価でありますが大人も楽しめます。



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