旗を立てて生きる──「ハチロク世代」の働き方マニュフェスト



    晶文社様より献本大感謝です。
    (感想を書かせて頂くのがだいぶ遅くなってしまい申し訳ない)

    ハチロク世代の心に響く本ですが、それ以上の世代にも読んで頂きたい本です。

    就職氷河期世代の私より10歳ほど若いハチロク世代の若い人達は、景気の悪い日本しか知らず、物心ついたときからネットが当たり前という世代です。

    ワタクシがネットを使い始めたのは大学生の時(ああ、当時はUNIXでメールやっててテレホーダイだったのですよね)ですが、その頃小学生ぐらいだったわけで、小学生の時にPC 8801 MKIIなんか使って「夢幻の心臓II」なんかやっていたワタクシの世代(いや、そういう狂った小学生はお前だけで周囲はファミコンでマリオだという突っ込みは辞めて下さい)とはもう時代が全然違うわけです。

    就職氷河期以上の世代のオッサン達はそこを理解しましょう。この世代以下の若い人達は、正社員雇用という仕組みはどんどんなくなっていくことをわかっています。正社員と非正規雇用のカースト制度は、なくならないばかりか、どんどん酷くなることを知っています。

    働くかなり前から、ソーシャルメディアで意見を交換しあったり、ネットで色々読むことで、「日本で働くとこうなる」という事実を知っています。年寄りが増えている、そして、家にいる痴呆の親や祖父母をみて面倒を見るのは自分達だということを知っています。

    ブランド品は買いません。意味がないことを知っているからです。若者はやる気がない、購買意欲がないのはけしからんと煽られても、車を買いません。服はユニクロかしまむらです。外国にも行きません。買いたくても行きたくても、お金がないから無理なのです。年金だって何ヶ月も払っていないし、いきなり健康保険が上がっている。非正規雇用の職員もなぜか割り勘である職場の飲み会だって何とか断っているのです。

    日本は借金だらけであることを知っています。そういう借金を増やした元凶である役所や偉い人はいつでも本当のことを言うわけではないことを知っています。給料は上がらないばかりか、下がってしまうことを知っています。年金はもらえないかもしれない、でも払わないと怒られるということを知っています。

    それらを十分わかっている世代のイケダさんの言葉は、同じ世代の人の心に響きます。

    第一章の「人生において何が大事かを明確化する」=「大事なのは家族である」という提案には全く同意です。これは、出産、大きな病気、家族の事故、自然災害などを体験したかたは実感されるのではないでしょうか。若い人だけではなく、中年や熟年にも響くことが書いてあります。

    また「ワークスタイルに鉄板はない」点、これは本当です。日本より15年ぐらい早く働き方が大きく変わったイギリスでは、雇用形態や稼ぎ方というのは本当に様々です。ノマドと社畜に書きましたが、正社員より稼ぐ非正規雇用、一年に数ヶ月だけ働く人、在宅勤務で殆ど出勤しない人という人がいる一方、昔ながらの職人や農業をやっている人もいます。人それぞれで、「一般的な勤労者」というモデルがなくなって来ています。そういうなかでは、イケダさんが指摘する様に「欧州は育休で仕事量調整する」というのは本当です。働き方が色々なので、ライフスタイルが変われば仕事量を調整します。

    第二章 の「やりがい搾取、修行搾取の欺瞞」は、まさに鋭い指摘です。若い人はぜひ読んで下さい。日本の組織は「頑張れば良くなる」嘘をついて、若い人をジャンジャン働かせます。死ぬまで働かせる組織もあります。上司は「俺の様に稼げる様になれる」といいます。ウソです。その頃会社はないかもしれないんだもの。そして、能力がある人には、働かない人のカバーをさせて不当に安い報酬を支払っています。長期雇用が前提だったころはそれでも良かったのでしょうが、今は通じません。 まともな報酬を能力がある人に払うべきです。だから日本の組織には「有能な外国人」はこないのです。

    ところで「お前普段ノマドを叩いてる割には、ノマドの代表みたいな人の本をアゲアゲだな.筋が通ってないだろ」といわれそうですが、ワタクシはノマドはダメじゃと言っているのではなく、「能力がなく、努力が嫌いなのにノマドになりたいと言っているアホウな大学生やダメな勤め人はアカン」と言っているのであります。

    組織が嫌いで、個人の自助努力や力というのを信じています。ですから、ネットで生計を立てる、独立して自分商店として生計を立てる、というのには大賛成なのです。(しかもネット大好きなネット原理主義者ですから)

    嫌いなのは、自分がアホウだとわからない人、わかろうとしない人、努力が嫌いな人であります。

    イケダハヤトさんが他のノマドの人々と違う点は、自分のノウハウなどを著書やブログで詳しく書いており、極めて真面目な点です。他の人は物を捨てろとか、君ならできるとか、謎のヨガ行者みたいなこと(全然役に立たない)を書いておりますね。

    なお、さらに詳しい感想はメルマガの方に書かせて頂きます。

    めるまが表紙



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