週刊めいろま Vol9 「階級」と「階層」の違い

    「階級」と「階層」の違い

    日本では、2000年ぐらいから「社会における格差」に関する書籍や記事、テレビ番組などが話題になることが増えました。以下の様な書籍が話題になったのを覚えておられる方も多いでしょう。

    日本でも興味のある人が多いためか、「イギリスは階級社会なんですよね」「階層はどうなんですか?」という質問をしてくる方が大勢おられます。

    イギリスは「階級社会ですが階層移動は不可能ではありません。階層移動を決定するのは教育レベルです」と答えると「はあ?」となる方が多いのです。禅問答の様ですね。

    Twitterでは説明しきれないので、メルマガでもうちょっと詳しく説明したいと思います。iPhoneで自動回答機と化すのはそろそろ限界です。親指が神経痛です。

    「階級」(英語では classと言います)は、文化的、歴史的背景から生み出される「概念」で、身分など歴史的な背景によって区分されます。

    その人が持っている社会的資源(お金、家、権力、名声、家柄、コネ)などを元に、人々がグループにわかれて、グループごとに上下関係が生まれます。そして異なるグループはお互いが嫌いです。

    例えば、学校の中で、ヤンキー> スポーツ万能>美形>頭いい、という序列ができることがありますが、これがまさに「階級」です。学校での「階級」を区分する「資産」は「カッコいいかどうか」です。ですから、いくらお勉強ができても、家が金持ちでも「キモい」人は、剃り込み入りまくりで、どうみても包茎ではなさそうなヤンキーの同級生には絶対に勝てないのです。

    「キモい」は便所虫階級なのです。

    マルクス先生はイギリスやフランス学者の色々な本や論文を読んで、貧乏生活しながら、

    「うんうん。クソ」と色々考えて、「おい、要するに階級が上で金持ちの奴って金持ちになれる土地とか道具とか持ってんだよ。だから金持ちになれんだよ。ない奴はなにも作れないし、人も雇えないから貧乏なわけよ!つまりさ、俺が貧乏なのはiMac買えないからじゃん!!だから俺貧乏なんじゃん!!だからさ、持ってない奴は持ってる奴と戦って、そういう道具とかゲットしなくちゃいけないわけ。家柄とか名声とかでかい家とかも許せないじゃん!!そんで、みんな貧乏人になんのよ。そうすると、金持ちの貧乏の差はなくなってみんなラッキーなわけ!ね、俺もこれで貧乏脱出じゃん!!」

    と説きました。地位も名声も凄い先祖も巨大なお城も凄い工場もお金もない世界の貧乏人はマルクス先生の本を読んで「うんうん、マルクス、お前ヒゲと髪の毛はうざいし、風呂も嫌いらしいけど、いかしてるよ、おめーはよ」と感激してシャウトしました。

    一方、階層(social stratum)とは、所得や財産などの経済的なもの、職業、政治などによって形成される社会集団です。職業、収入、学歴、居住地域や住居形態、持ち物などの外的・客観的な事柄からその人が所属する階層を決定します。社会調査や政府が実施する統計調査は「階層」を元にしています。

    例えば、「弁護士やってる人は年収2,000万越えるから高収入階層、アニメーターは年収200万ぐらいなんでワープア階層」という分類ですね。現代においては、差別的な分類ではなく、単なる統計上の分類です。

    イギリスの政策調査や、起業家に対するアンケートなどは、その人の「職業」で「階層」を定義することがあります。例えば、専門職階層、熟練労働者階層、非熟練労働者階層、無職、年金生活者、学生、などです。

    従って、ワタクシがネットで「労働者」という場合は、この「職業による階層に沿った分類」を指していることが多いです。

    ただし、イギリスは歴史の長い国なので、「階級」も当然残っています。ここでいう「階級」とは文化的、歴史的背景を元にしています。例えば、上流階級の家は代々ポロとかヨットを楽しむ「文化」がありますが、代々労働者階級だった家に産まれた人は、お金持ちになってもポロとかヨットを趣味にはしないことがあります。これは、双方の階級の「文化的、歴史的背景」が異なるからです。

    *この記事はメルマガ「週刊めいろま」一部抜粋し内容を編集した物です。全文を読みたい方はこちらからご登録下さい。初月一ヶ月無料です。
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