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    【書評】同時通訳者の頭の中:英語がうまくなるには同時通訳者のテクを真似しろ



    祥伝社様、著者の関谷先生より献本お礼。

    ワタクシが尊敬する関谷先生のご著書です。やっとでたなあ、と嬉しくなりました。この本、同時通訳者さんのノウハウと秘密を暴いてしまっています。

    仕事をしていると通訳を頼まれることもあります。通訳は端から見るとかなり簡単そうなわけでありますが、とんでもありません。逐次通訳(いわれたことをちょっと間を置いて通訳する)ですら、一日30分やるともうヘトヘトです。なぜそんなに疲弊するかというと

    翻訳の様に辞書を引きながら考える暇がない
    喋ってる人が何を言うか予想できない
    聞き逃せないので耳がダンボ
    喋ってることをその場で完璧に理解しないといけない
    それを翻訳するというシドニー•シェルダン真っ青の「超訳」を一瞬でやらねばならぬ
    いきなり内輪話とか謎の雑談が始まることがある(タスケテ状態)
    専門以外も頼まれることがある

    です。

    逐次なら事前に用語集を読み込むなり、資料を読み込むなり、何とかなる手段があるわけですが(それでもワタクシの様な通訳素人だと準備には数日間かかるのでありますよ)同時となるとお手上げです。(だから一日一万円で通訳やれとかそういうキチガイな依頼はお辞め下さい)

    仕事で同時通訳者さんをお願いしたこともありますが「一体どういう頭になっているんだ」と毎回たまげます。

    まず、1章でその秘密が明かされます。詳しくは書きませんが、ポイントは「イメージ力」です。つまり、相手がいっていることの本質をとらえてイメージを膨らませ、正しく解釈する、です。これ、仕事で英語なり他の言語を使う上で超重要です。これができないと、議論なり雑談なりができないわけです。

    第3章と4章には英語学習の重要なテクニックが書いてありますので、英語でお悩みの方是非ご一読を。

    3章では、同時通訳者の方の訓練方法が紹介されています。そのエッセンスとは、シャドーイング(再現)リテンション(繰り返す)パラフレーズ(言い換え)の3つです。これを繰り返すことで、前述の「イメージ力」が鍛えられて、英語もしくは日本語で言い換えができる様になるわけです。

    4章では、読書量が英語力を左右することが指摘されています。これはまさに良くいって下さった、です。日本語でもそうですが、そもそもインプットがなけりゃ会話できませんし、相手のいってることも理解できません。

    相手の文化なり社会の敷く身なりがわからないと、「結局何を言おうとしているのか」という本質がわからないわけですからね。

    英語が上達しないといってる人、単なる発音マニア(日本には超多い)、文法マニアの方(これも多い)、「俺って実はバカなんじゃないか」と疑ってみるといいかもしれませんよ。

    同書ではディクテーション(書き取り)の重要性も指摘されています。ワタクシも再三ブログで書いていますが、これ毎日やらないとダメです。やる根性がない人があまりにも多いのです。だから永久に英語がうまくなりません。ワタクシのブログと同書を読んで、頑張ってやってみて下さい。

    必要なのはネットと紙と鉛筆ですよ。スピードラーニングとかいらないですから。
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